リープフラウミルヒとは
「リープフラウミルヒ(Liebfraumilch)」は、ドイツの白ワインの一種です。
リープフラウミルヒとは「聖母の乳」を意味します。
このワインは、主にライン川流域で生産され、世界中で知られています。以下はリープフラウミルヒに関する詳細です。
リープフラウミルヒの由来と歴史
リープフラウミルヒの起源は、ラインヘッセン地方のヴォルムスにある聖母教会(Liebfrauenkirche)のぶどう畑にさかのぼります。17世紀にはすでに、ヴォルムスのリーブフラウエン教会から生産されたワインが「リープフラウミルヒ」と呼ばれていました。
リープフラウミルヒの特徴と特性
フレッシュな酸味があり、爽やかでフルーティーな味わいが特徴です。また、アルコール度数が低く、炭酸ガスがあるため、軽快な口当たりがあります。
リープフラウミルヒの規定
リープフラウミルヒのブランドはドイツの国内法で、以下の通り規制されています。
- 産地: ナーエ、プファルツ、ラインガウ、ラインヘッセン
- 品質等級: QbA (PGIに相当)
- ブドウ: ワインの少なくとも 70% は、リースリング、ミュラートゥルガウ、シルヴァーナー、ケルナー
- 残糖度: 18 g/l 以上
産地
今日、リープフラウミルヒブランドは、ドイツのワイン法第33条に規定され、Nahe(ナーヘ)、Pfalz(プファルツ)、Rheingau(ラインガウ)、Rheinhessen(ラインヘッセン)のワイン生産地域で生産されるQbA甘口白ワインが名乗れます。
ブドウ品種
Liebfrauenmilchには特定のぶどう品種が使用されますが、ラベルには記載されません。
ワインは少なくとも70%がリースリング、ミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナー、および/またはケルナーのぶどうからなる必要があります。残糖は18 g/l未満であってはなりません。
リープフラウミルヒの人気の秘密
飲みやすさ
リープフラウミルヒ(Liebfraumilch)は、一般的には甘口の白ワインとして知られています。その味わいは以下のような特徴があります:
- 甘さ:リープフラウミルヒは通常、比較的高い甘さを持つワインです。甘い果物のニュアンスが感じられ、口当たりが滑らかで甘い印象を与えます。
- フルーティーな風味:リープフラウミルヒには、リンゴ、洋梨、桃などの果物の風味が感じられることがあります。これらのフルーティーなニュアンスがワインの味わいを豊かにします。
- 軽快な酸味:一部のリープフラウミルヒには、酸味が程よく感じられるものもあります。これにより、甘さが過度に感じられず、バランスの取れた味わいとなります。
- 飲みやすさ:リープフラウミルヒはその甘さと軽やかな味わいから、多くの人にとって飲みやすいワインとされています。特に初心者や甘口ワイン好きに人気があります。
総じて、リープフラウミルヒは甘口でフルーティーなワインであり、飲みやすさが特徴です。デザートワインとして楽しむこともできますし、軽食やチーズとのペアリングにも適しています。
低価格帯
リープフラウミルヒは一般的に低価格のワインとして知られています。このワインは、手頃な価格で入手でき、コスト効率の良い選択肢とされています。その低価格にもかかわらず、多くの人にとって美味しいと評価されており、日常の食事やカジュアルな場面で楽しまれています。
低価格であることから、リープフラウミルヒはワイン初心者にも人気があります。高級ワインに比べて予算に優しいため、ワインの世界を探求する際に手軽に試すことができます。また、リープフラウミルヒは多くのスーパーマーケットやワインショップで入手でき、幅広い選択肢があることも、その人気の一因です。
低価格であるからこそ、多くの人が気軽に楽しめるワインとして、リープフラウミルヒは広く愛されています。
その他の情報
歴史は古いですが過去の経緯もあり、ワイン通からは基本的に安いあまり美味しくないやや甘口ドイツワインブランドと認識されています。
オリジナルの地域であるヴォルムス(ラインヘッセン)にある聖母教会のブドウ園のものには素晴らしいワインがあるといわれています。
日本ではファルケンベルク社の「マドンナ」ブランドのリープフラウミルヒが飛びぬけて有名です。「マドンナ」にはQmP(PDOに相当)のワインもあります。
まとめ
世界中で人気のドイツの甘口白ワイン「リープフラウミルヒ」を解説しました。
リープフラウミルヒは、そのフルーティな味わいと飲みやすさで、ワイン愛好家にとって魅力的な選択肢です。手頃な価格で手に入るこのワインは、カジュアルな食事やリラックスしたひとときに最適です。ぜひ一度試して、その美味しさを体験してみてください。
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