【ワイン】ウィーンの夜を彩る黄金の雫:ニットナウス「ベーレンアウスレーゼ・エクスキージット

2026年5月7日木曜日

ワイン

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中欧の旅も終盤、ウィーンでの静かな夜。今回手にとったのは、ブルゲンラント州ゴルス村の名門、ゲブリューダー・ニットナウス(Gebrüder Nittnaus)が醸す「Beerenauslese Exquisit 2023」です。

「Exquisit(極上の)」という名が冠されたこの1本は、旅の疲れを優しく癒してくれる、まさに貴婦人のようなデザートワインでした。

ゴルス村の風土が育む、洗練された甘み

造り手のニットナウスは、ノイジィードル湖の北東に位置するゴルス村を拠点とする実力派。以前味わった「TBA(トロッケンベーレンアウスレーゼ)」が凝縮の極みであるならば、この「BA(ベーレンアウスレーゼ)」は果実のピュアさと酸の躍動が主役です。

2023年という最新ヴィンテージらしい、生き生きとしたエネルギーがグラスから溢れ出します。

テイスティング・ノート:キャンディと蜜、そして清涼感

グラスに注がれた液体は、透き通った明るいゴールド。光を反射してキラキラと輝く様子は、ウィーンの夜景のようです。

  • 香り:抜栓した瞬間、熟した桃やアプリコットの甘い香りが広がります。ラベルに「kandierten Früchten(キャンディのような果実)」とある通り、砂糖菓子のような愛らしいアロマが鼻腔をくすぐります。
  • 味わい:口当たりはシルクのように滑らか。アルコール度数は9.5%と軽やかで、濃厚な甘みがあるのに決して重くありません。特筆すべきは、その「Süße-Säure-Balance(甘味と酸味のバランス)」です。
  • 余韻:上品な蜜の甘みが長く続きますが、最後はオーストリアワインらしい綺麗な酸が後味をスッと引き締めてくれます。ベタつきが一切残らないため、ついもう一口とグラスが進んでしまいます。

ウィーンでの豊かなひととき

このワインをウィーンで味わう贅沢。現地の空気の中で飲むワインには、日本で飲むのとはまた違う「土地の記憶」が刻まれる気がします。

食後に少しずつ、しっかり冷やしてゆっくりと味わう時間は、まさに「Exquisit(極上)」なひととき。ブルゲンラントの湖畔に思いを馳せながら、ウィーンの夜は更けていきました。

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