【睡眠薬】不眠症治療薬デュアルオレキシン受容体拮抗薬「ダリドレキサント」

ダリドレキサント（Daridorexant）は、スイスの製薬会社イドルシアが開発した、不眠症の治療薬です。2023年12月現在、日本では未承認ですが、米国、欧州、カナダ、オーストラリアなどでは承認されており、販売されています。

オレキシン受容体拮抗薬

ダリドレキサントは、オレキシン受容体拮抗薬と呼ばれる新しいタイプの睡眠薬です。オレキシンは、脳の覚醒を促す物質です。

オレキシン受容体拮抗薬には、ベルソムラ、デエビゴがあります。

ダリドレキサントは、オレキシン受容体に結合して、オレキシンの働きを阻害します。これにより、脳の覚醒状態が抑えられ、睡眠に導かれると考えられています。

オレキシン受容体拮抗薬は、依存性や耐性のリスクが低いなどのメリットがあります。

デメリットは、悪夢や見たり、睡眠麻痺（いわゆる金縛り）などがあります。

ダリドレキサントの特徴

ダリドレキサントは、50mgの1日1回投与で効果を発揮します。作用発現は1-2時間、作用持続時間は～8時間です。副作用としては、頭痛、傾眠、倦怠感などが報告されています。

ダリドレキサントは、既存の睡眠薬であるベンゾジアゼピン系薬剤や非ベンゾジアゼピン系薬剤と比較して、依存性や耐性のリスクが低いと期待されています。また、翌朝の眠気が少ないという特徴もあります。

ダリドレキサントは、不眠症の治療薬として、新たな選択肢となることが期待されています。

以下に、ダリドレキサントの特徴をまとめます。

• オレキシン受容体拮抗薬
• 50mgの1日1回投与で効果を発揮
• 作用発現は1-2時間、作用持続時間は～8時間
• 依存性や耐性のリスクが低いと期待される
• 翌朝の眠気が少ない

まとめ

新しいオレキシン受容体拮抗薬「ダリドレキサント」が2024年に販売されそうです。期待したいです。