【2023年本屋大賞】珠玉の10作品を徹底レビュー!あなたの心に響く一冊は?

2024年2月22日木曜日

映画 読書 他

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2023年の本屋大賞は、今年も読み応えのある素晴らしい作品が勢揃いしましたね! 個人的な感想を交えながら、ランキング上位10作品を振り返ってみたいと思います。あなたがまだ読んでいない作品があれば、ぜひこの機会に手に取ってみてください!


大賞:『汝、星のごとく』凪良ゆう

凪良ゆう先生、2020年の『流浪の月』に続き、2度目の本屋大賞受賞、そして高校生直木賞も受賞という快挙! 凪良作品らしい繊細な心理描写と、登場人物への温かい視線が心に響く一冊でした。

瀬戸内の島を舞台に、高校生の暁海と、母親の奔放な恋愛に翻弄される転校生の櫂の物語。運命に翻弄されながらも、互いを深く想い合う二人の関係性が丁寧に描かれていて、読み進める手が止まりませんでした。『流浪の月』と共通する、ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、余韻を残す終わり方が個人的にはとても好きです。ただ、どちらかというと『流浪の月』のほうが好みだったかな、というのが正直な感想です。


2位:『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒

弦楽器の弓をテーマにしたタイトルが印象的ですね。安壇美緒さんの作品は、緻密な構成と独特の世界観に引き込まれることが多いです。本作も、心に深く残る作品でした。


3位:『光のとこにいてね』一穂ミチ

一穂ミチさんの作品は、いつも読後感がじんわりと心に残ります。本作も、きっと大切な何かを教えてくれるような、温かい物語だったのではないでしょうか。


4位:『爆弾』呉勝浩

呉勝浩先生の『爆弾』は、まさにタイトル通り! 連続爆弾テロを巡る物語で、読んでいてハラハラドキドキが止まりませんでした。2015年の江戸川乱歩賞受賞以降、数々の賞にノミネート・受賞されている実力派ミステリ作家さんだけあって、その筆力はさすがの一言です。

『このミステリーがすごい!』と『ミステリが読みたい!』で2冠達成というのも納得の面白さでした。個人的には、もう少し本筋をシンプルにまとめられていたら、本屋大賞や直木賞も十分に狙えたのでは? と感じました。読後感は、物語の性質上、少し重めです。


5位:『月の立つ林で』青山美智子

青山美智子さんの作品は、いつも優しく温かい気持ちにさせてくれますね。本作も、きっと日常の中のささやかな幸せや、人との繋がりを再確認させてくれるような物語だったのではないでしょうか。


6位:『君のクイズ』小川哲

小川哲さんの作品は、常に読者の想像力を刺激してくれます。クイズという題材がどのように展開されるのか、興味が尽きない一冊ですね。


7位:『方舟』夕木春央

夕木春央先生の『方舟』は、発売前から「これはすごい!」と話題になっていましたね。「週刊文春ミステリーベスト10」2022年国内部門1位、MRC大賞2022年1位という輝かしい実績も納得の、衝撃作でした。

大学時代の友人と地下建築で夜を過ごすことになった主人公たちが、地震と水没という絶望的な状況下で、「9人の中から1人を選んで犠牲にする」という究極の選択を迫られる物語。正直、**状況設定は「無理筋では?」**と感じる部分もありましたし、トリックや推理自体は「普通」に感じるかもしれません。しかし、そんなことを吹き飛ばすのが、ラストの「どんでん返し」の切れ味! これぞミステリの醍醐味、という読後感でした。

タイトルが『方舟』なのは、続編で旧約聖書シリーズを考えているのかな? 個人的には、もっと直接的に内容がわかるタイトルでも良かったかな、と思いました。夕木春央先生は、今最も注目しているミステリー作家の一人なので、今後の作品も楽しみです!


8位:『宙ごはん』町田そのこ

町田そのこ先生は、2021年に『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞されていますね。『宙ごはん』は、29歳の女性の「孤独」をテーマにした連作短編集とのこと。町田先生らしい、独特な文体と、登場人物の心の奥底を描き出す力強さが光る一冊です。

育ての親から実の母親の元に戻る娘の話という、ユニークな状況設定で、読み始めは重くなくスッと入っていけました。ストーリー展開自体は平々凡々と感じる部分もありましたが、そこそこ面白く読める作品でした。


9位:『川のほとりに立つ者は』寺地はるな

寺地はるなさんの作品は、いつも繊細な視点で人々の心の機微を描いています。本作も、きっと心温まる、あるいは考えさせられる物語だったことでしょう。


10位:『#真相をお話しします』結城真一郎

SNSをタイトルに取り入れている時点で、現代的なテーマが扱われていることが伺えますね。結城真一郎さんの作品は、常に新しい切り口で読者を惹きつけます。


2023年の本屋大賞作品、いかがでしたでしょうか? どの作品も個性豊かで、読書の楽しさを再認識させてくれるものばかりでしたね。 もし気になる作品が見つかったら、ぜひ手に取って、あなた自身の感想を教えてください!




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